こんにちは!
本日は両学長のYoutubeから、週休3日・4日制の概要と見解を紹介します。
話題
メガバンクのみずほフィナンシャルグループが、週休3日・4日制の導入を検討しているという発表をして、ネット界隈が賑わいました。
1990年代の「24時間働けますか」という時代から、「週3日か4日働いてくれたらいいですよ」という時代にまでなっています。
最近も風邪薬のキャッチコピーで2015年の「風邪でも、絶対に休めないあなたへ」から2020年は「かぜの時は、お家で休もう」と時代の急速な変化が話題になりました。
では、みずほフィナンシャルグループの週休3日・4日制は社員の健康と生活の向上を考えたものなのでしょうか?
目的
みずほFGの坂井社長は金融シンポジウムで「柔軟な働き方(介護や子育て)の実現」と「休日を利用しての自己研鑽やスキルアップ」を目的としました。
要するに、みんながもっと働きやすいようにするよ!空いた時間でどんどんスキルアップして生産性高めようぜ!とのことですが、本当にそんなキレイな理由なんでしょうか。
背景
実は背景として、みずほFGは、10年間のスパンで19,000人もの人員削減を目指しています。
つまり、みずほFGは現に経営が苦しいし、今後も経営が苦しくなっていくことが目に見えているからです。
その原因は、
・超低金利時代による収益の低下
・フィンテック、仮想通貨、○○ペイ等の他の新興企業の台頭
が挙げられます。
つまり、週休3日・4日制の導入の背景には、企業としての競争力を高めるために、「労働時間を削減して、人件費を削減したい」という狙いがありそうです。
ちなみにコロナをきっかけとして他の経団連企業も週休3日・4日制を導入していこうとしている企業が増えてきています。
では週休3日・4日制の仕組みはどうなのでしょうか。
仕組み
仕組みは以下の2通りです。
・週休3日制にして基本給が8割程度
・週休4日制にして基本給が6割程度
当然ボーナスも基本給の減少に応じて減少するでしょう。
週休3日制の人は土日を基本の休みとして、毎週他の決まった曜日を休みにするそうです。
シンプルに、労働日数を減らして、給料を減らして、休みを増やす、という仕組みです。
対象者
こういう制度はいざ蓋を開けてみると対象者が限定的であまり関係ないことも多いですが、みずほFGは違います。
みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券など、グループ6社の45,000人が対象となっています。
10年で19,000人をリストラし、残った多くの人を週休3日・4日制にする。
なかなか壮大な計画ですね。
世間の声
肯定派
・休日のスキルアップで閉じた世界ではなく社内外で通用できるようになる。
・大学院などに通いなおすことができ、週休4日の方がチャンスを活かせそう。
・副業に追い風
否定派
・余剰人員をリストラできないから労働時間・給与を減らしたいだけ。
・休みを増やした人は出世できないのではないか。
・週休3日・4日制にしても仕事量は減らないから休日出勤が増えそう。
現実
今の日本は
「お金はあるが、時間がない」ではなく、
「お金もないし、時間もない」という状況。
増税や、社会保険料の増加により可処分所得は年々下がり続けています。
日本の貯金総額は多いですが、年齢別にみると高齢者にお金が集まっています。
定年を迎えた60代が週休3日・4日制ならまだしも、現役世代の給料が2割、4割と減ると生活が立ち行かなくなります。
つまり週休3日・4日制の導入というのは、年功序列・終身雇用の崩壊とともに、
「企業はあなたの面倒を見切れないから、ほどほどの距離感で付き合いましょう」というメッセージを送っているものだと思います。
学長の認識
圧倒的なチャンスの到来だと考えています。
つまり、一つの企業におんぶにだっこではなく、適切なリスクを取れるということです。
「適切なリスク」とは、損する可能性もあるけど、大きく稼げる可能性もあるということです。
サラリーマンは守備力は高い一方で、収入面では爆発力に欠けています。
リスクのない人生とは、大きく稼げるチャンスを見逃してしまっているという状態です。
見る人から見れば、この状況はサラリーマンという守備力を身に着けながら、「安全な起業ができるようになった」という状態なんです。
もしも今の会社にこういった制度を導入する気配がないなら、転職するのもアリ、というのが学長の意見です。
エンジニアの人はこういった募集も見つけやすいと思います。
エンジニアでない人も、まずは転職エージェントに登録することから始めてみましょう。
完全無料、ノーリスクで相談できますし、週休3日やリモートワークを望んでいることを伝えれば、そういった求人が出てきたときに積極的に教えてもらえます。
まとめ
経団連やトヨタ、金融機関のような経済界のトップ主導で、どんどん日本人の働き方が変わっていきそうです。
時代の変わり目というのは、「チャンスの到来」です。
以上、参考になれば幸いです。
私の会社での導入はいつになるのでしょうか…
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