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文武両道ブログ

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【書評】家賃値上げに応じるな

「薄暗アパートの廊下」の写真

 

こんにちは!

 

本日は「家賃値上げに応じるな!」という本を読んだので紹介します。

 

 

 

私が大学生だった頃、賃貸に下宿しており、契約更新のタイミングで家主から賃料値上げのお知らせが来ました。

当時は何の知識もなく、家主が言っているのだから仕方のないことだと考え、あっさりと応じてしまいましたが、この本を読んだ今、応じてしまったことを非常に後悔しております。

 

基本的に不動産業界というのは、情報の非対称性、つまり家主や不動産会社側と、我々素人の借主側の知識の乖離を獲物として、色々とふっかけてきます。

 

そんな時に泣き寝入りをせず、戦う術があるということを知っている必要があります。

 

その術の一部を紹介します。

 

 

前提

私も経験したように、値上げの要求をされることがありますが、前提として知っていてほしいことは、賃貸住宅というのは年々老朽化していくんだから値下げされることはあっても値上げされることはめったにない、ということです。

考えてみれば当然のことですが、大家に言われると、仕方ないと感じてしまうのが立場の弱い我々によくあることです。

 

そしてそんな立場の強い大家と、立場の弱い我々を守ってくれる素敵な法律があります。それが、借地借家法、です。これは非常に重要な法律で、たいていの場合は立場の弱い我々の側を守ってくれることをその目的としています。

 

借地借家法を覚える必要はありませんが、もしも我々にとって不利な要求をされた場合は、法律によって守られる可能性がある、ということを覚えておいてください。

 

賃料の契約

「怖い顔で借用証について言及する男性」の写真[モデル:大川竜弥]

 

賃料というのは、双方の合意なしでは決められません。

たとえ値上げの通知が来たとしても、あなたがYESといって納得していなければ認められることはありません。

 

しかし、逆に納得していなかったとしても、請求書にハンコを押してしまっては合意と受け取られてしまうため、支払う必要があります。

この本でも紹介されていますが、むしろ値下げできる余地があったとしても、ハンコを押してしまうと値下げの要求が通らない可能性が高いです。

 

賃料値上げ交渉に対する方策

では、賃料値上げの案内がきたら具体的にどうすればいいのか。

この本ではいくつかの方策が紹介されています。

 

専門家、弁護士に相談する

契約書を読み直す

周辺物件、可能であれば同じマンションの空室と賃料比較する

手紙で値上げには応じられない旨を返信する

 

 これでも相手がやはり値上げが必要と言ってきた場合は、

値上げが必要な理由、値段の根拠を提示させる

根拠が理解できない場合は増加分を支払う必要はない

ただし、今の物件に住み続けるためには今と同じ賃料を払い続ける

同じ賃料だと受け取らないと言われた場合は法務局に事情を説明し、賃料を「供託」することができ、家賃を払ったことになり債務不履行にはならない

 

 これでも事態が収束しない場合は

 ⑨調停→訴訟に持ち込む

 

ただし、調停、訴訟となると経済的にも精神的にも辛いためオススメはしないとのことです。

 

ちなみに作者の経験では、何度手紙で値上げは許容できないと送っても、しつこく値上げ要求をされ、最終的に「家賃は現在と同じ額を払い、もし受け取れないのであれば法務局で供託の手続きをとります」と送ったところ値上げは見送りとなったそうです。

 

我々が素人だとみなされると、相手も強気で出てきますが、「供託」という言葉を使ったら、こちらにもそれなりの知識があるということを察して折れたそうです。

 

最後に

 いかがでしたでしょうか?

不動産業界というのはみんながそうとは言いませんが、あまり素性の良くない人が多い業界だそうです。あの手この手で我々からお金をむしり取ろうとしてきます。

無知識に付け込まれないように、しっかりと知識武装して立ち向かいたいところです。

今ならココナラなどを使えば不動産に詳しい専門家に気軽に相談できますし、30分程度であれば無料で相談に乗ってくれる弁護士もいます。

大切なお金なのでしっかりと守っていきましょう。 

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 【今回紹介した本はこちら】