こんにちは!
今日は皆さんも気になる海外赴任時の年収について包み隠さず紹介します。
前提
まずは私の紹介です。
・大学院卒6年目
・中堅化学メーカー
・既婚、子供なし(単身赴任)
・扶養人数 0人
・インドネシア駐在
日本にいた時は年収(額面)で683万円、手取り年収で516万円ほどになる計算です。
(額面はざっくり、基本給360万+ボーナス200万+残業120万くらいです)
上記は日本にいた頃の最新の源泉徴収ですが、このタイミングでは結婚していなかったので、結婚していたといたら手当が付いて、年収(額面)で50万円程度増えていた見込みです。
結論
さっそく結論ですが、海外赴任時の手取り年収で801万円(見込み)となる予想です。
まだ海外赴任して1年経っていないので予想値となりますが、年俸制なのでほぼ想定通りだと思います。
仮に日本に住んでいて手取り年収801万円貰おうとしたら、おおよそ年収(額面)で1130万円といったところですね。
日本にいた頃と比べると、年収(額面)で1.65倍、手取り年収で1.55倍となりました。
詳細
次に詳細を見ていきます。といっても詳細な計算は非常にややこしいです。
海外赴任をすると、国内給(円)と海外給(ドル)を別々で貰えます。
上記の年収はすべて合算して円に換算したものです。
私の会社の海外赴任者に対する給料の方針は
「ノーゲイン、ノーロス +インセンティブ」です。
ノーゲイン、ノーロスとは得することもないけど損することもない
インセンティブはその名の通り、海外で働くことによる精神的、肉体的な苦労を補う特別な補償です。
計算方法は
国内給(円)=①ベース+②危険地手当+③海外勤務手当+④単身赴任手当
海外給(ドル)=⑤購買力補償方式+⑥その他福利厚生
それぞれ説明しますが、非常にややこしいので不要な方は読み流してください。
①ベース
ベース = 年収相当 - みなし税額 - 生計費 - 住宅費
簡単に言うとベースとは貯蓄相当額ということです。
(年収から税金や生活にかかるお金を引いて余った金額)
年収相当とは普通に働いてもらえる職能分の給料です。
年収相当 = 基本給+ボーナス+管理職手当+勤務時間差異
海外出向中は年俸制なので残業代が出ない代わりに管理職手当がもらえます。
勤務時間差異とは、日本とは定時(勤務時間)が違ったり、祝日の数が違う分の差分だけ給料が変動します。
みなし税は、海外赴任中は日本の所得税を払う必要がないですが、その分は会社がみなしで控除する(差し引く)、ということです。
生計費は日本の機関が出している統計で、年収毎に一般的な生活を送ると、これくら生活費がかかるだろうという費用です。
住宅費も同様で一般的な住宅費が引かれます。
みなし税、生計費、住宅費はノーゲインの考え方です。
私の場合は年収相当(750)-みなし税(74)-生計費(328)-住宅費(69)=279万円です。
②危険地手当
危険地手当とはその名の通りで、主に途上国に赴任した際に、治安が悪い、衛生的に良くない、感染症の恐れがある、等の理由でもらえるインセンティブです。
インドネシアの場合は月7万円×12か月=84万円です。
③海外勤務手当
私の会社の場合は国によらず一定額で、月10.4万円×12か月=125万円です。
④単身赴任手当
単身赴任する場合は妻1人で15万円、子供1人に対して5万円です。
私の場合は子供はいないので、月15万円×12=180万円です。
⑤購買力補償方式
これは横河ORCという会社が提供するインデックスに基づいて決められています。
海外で日本と同等程度の生活をするために必要な生活費を計算してくれる会社だそうです。
日本と同等程度というのがポイントで、途上国だからといって安く計算されるわけではありません。例えば、野菜は非常に安いですが、醤油やみりんを途上国で手に入れようとすると関税がかけられている関係で日本で買うより3倍くらい高いです。安い卵はめちゃくちゃ安いですが、生で食べれる卵を買おうとすると、同様に日本の3倍程度します。
そのようなことを色々換算した結果、インドネシアの場合は日本とあまり変わらないそうです。
私の場合は、月2274ドル×12か月=27287ドル(約292万円)でした。
⑥その他福利厚生
・家賃は無料です。2LDKで無駄に広いです。
・車は1人1台与えられて、お付きのドライバーがいます。ガソリン代も会社持ち。
・病気になると無料で医者に行ける海外旅行保険付き
もらえる費用をまとめると、私の場合は
国内給(円)=①ベース(279)+②危険地手当(84)+③海外勤務手当(125)+④単身赴任手当(180)=668万円
海外給(ドル)=⑤購買力補償方式(292)+⑥その他福利厚生(0)=292万円
合計=668+292=960万円
でした。
出費
以上がもらえる費用でした。以下で参考までに出費関係を紹介します。
①社会保険料
上記の説明で、みなし税額は引かれていましたが、社会保険料は実際に払う必要があります。健康保険料、厚生年金保険料は国内給から普通に引かれます。
②住民税
上記の説明で所得税は引かれていました。住民税は昨年の年収に対してかかってくる税金なので、海外赴任1年目は前年度日本に住んでいた分の住民税がかかります。国内給から引かれます。海外赴任2年目以降は住民税はかかりません。
③海外勤務の税金関係
会社がすべて払ってくれるので海外給に対しては何も引かれずに全額もらえます。
④生活費
メイド 月4000円
Wi-Fi 月5000円
水道光熱費 月5000円
食費・遊び 月3万円程度
メイドは週3回来てくれて、掃除・洗濯・食器洗いをしてくれます。
非常にありがたいです。これで月4000円は格安です。
食費・遊びは完全にコロナの影響です。
外食はできないし、遊び・旅行に行くこともできません。
医療技術の未熟さ、言語が通じないことを考えると万が一コロナになることを考えると仕方ないかなと思います。会社からのプレッシャーも半端ありません。
しばらくは引きこもってお金がたまっていくことだけが楽しみという感じですかね…
まとめ
以上、どうだったでしょうか?
コロナで楽しみはありませんが、給料という面では海外赴任はかなり優遇されています。
世界的に落ち着いてきたら、チャンスがあるのであれば、ぜひ海外赴任に希望してみることをお勧めします。
お金以外にも得られることはたくさんあると思います。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
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